〜中澤卓也 MINI チャレンジ JAPAN2024 第4戦 レースレポート〜
[Date]
2024/07/20-07/21 スポーツランド SUGO
[Result]
予選 クラス ポールポジション
決勝 【Race 1】優勝 【Race 2】2番手
【予選】07/20 (土) 天候・晴れ 路面・ドライ
前戦・岡山国際サーキットでのレースから、短いインターバルでの開催となった今大会。スポーツランド SUGO での走行経験はあるものの、MINIでの走行経験は無い。そして、前回のレース2で泣いた“熱問題”をいかに攻略するかが、今回のレースウィークのテーマとなりそうだ。そんな中、金曜日のフリー走行走り出しからマシンのフィーリングはとても良い状態。セッティングや熱対策を意識した走らせ方など、用意された3セッションをかなり効率よくチームと組み立てることが出来た。
予選を見据えたセッティングも見つけることができ、迎えた土曜日の予選。予選の30分間を15分ずつに分け、BMWのCS2クラスとMINIのクラス分け予選となった為、コース上でのトラフィックの心配はかなり少ない。ドライバーの心理的にも集中できる良い環境が用意された中、ウォームアップ1周+アタック2周のプランで中澤はコースイン。予選でNEWタイヤを投入しても、セッティングとの相性も良くフィーリングはかなり良い状態。1コーナーとSPコーナーでの若干のミスはあったものの、中澤はコースレコードにコンマ3秒に迫る走りで、今シーズン初のポールポジションを獲得した。
【決勝 Race1】 07/21 (日) 天候・晴れ / 路面・ドライ
ようやく獲得したポールポジションからの眺めは、とても良い眺めだった。レース1は先頭からスタンディングスタート、中澤がレースを握る形でスタートする。前日の予選でのマシンフィーリングがとても良かった為、セッティングの変更は気温と走行距離を見据えたタイヤの内圧のジャストのみ。中澤も、かなり自信を持 っていた。
午前10時、20分間のレースがスタート。スタンディングスタートを上手く決めて1コーナーへ、その後の2コーナーから3コーナーにかけて上位クラスの下位集団が中澤の行く手を阻む形に。一時、2番手の豆野選手にトップを明け渡すが、“馬の背コーナー”でトップを奪い返す。レース中盤にSCが導入されたが、リスタート後もトップを譲ることなく安定した走りでチェッカー。ポールトゥウィンでレース1を終えた。
【決勝 Race2】 07/21 (日) 天候・晴れ / 路面・ドライ
通常のレースであれば、レース2はリバースグリッド方式が取られている。このSUGO大会はCPSクラスの参加台数が3台となり、リバースグリッドの方式が取られる台数に満たしていない為、レース2も中澤はポールからのスタートとなった。これはかなり有利な展開、レース1でのマシンのポテンシャルを考えても勝てるレースと誰しもが思っていた。しかし、そんなに上手くいかないのがレースである。
午後3時、ローリングタートでレース2がスタート。ポジションの変動は無く、トップは中澤のままレースは3周目に入る。上位クラスの下位集団にこのレースも追い付きながらのレースとなる中、熱の問題も考えながら中澤は間合いを上手くコントロールしながらのレース運び。コックピット内で確認できるマシン各部の温度表示も問題ない、ところがここで中澤のマシンに異変が。突然、マシンが加速しなくなりトップスピードも明確に落ちてしまう症状が発生。ピットとマシンの状態を共有するが、何が起きているのかこの状態では把握出来ずに時間だけが過ぎていく。このトラブルの隙に、2番手・豆野選手の先行を許してしまう。マシンの状況は回復せず、中澤は2番手をなんとか守り切りチェッカー。レース後のマシンを確認したところ、フロントブレーキが戻らなくなるトラブルが発生していた。これにより加速などが鈍くなり、ブレーキを常に引きずった状態での走行となり熱も一気に上昇していたようだ。勝てたレースなだけに、かなり悔しい結果となった。
中澤卓也コメント
前戦の岡山、今回のSUGOと、マシンのフィーリングはかなり良い状態で来ています。セッティングに関して も、サーキット毎に良い方向性を見つける速度が確実に上がってきている気がしています。チームとしての力も とても高まって来ているタイミングで、尚且つシリーズのポイントランキングを考えた上でも、このレースは2 レースとも勝ちたい気持ちが強かったです。レースウィークを通して、かなり自分に風向きが向いている気がし ていましたが、最後の最後にブレーキトラブルが出るとは悔しすぎました。“SUGO には魔物が住む”とよく言わ れますが、本当に魔物が住んでましたし、自分が見事に餌食になった感覚です(笑) 次戦は少し⻑いインターバルを挟んでの、富士でのレースです。開幕戦の富士ではチームメイト・豆野選手が優勝でしたが、次は自分が勝ちたいと思います。富士には魔物が住んでないことを祈って(笑)次戦も精一杯、頑張ります。応援、よろしくお願いします!
次戦は、10月5日 (土) 予選・6日 (日) 決勝、静岡県・富士スピードウェイにて開催される。